IIJ Omnibus(オムニバス)サービスは、企業ネットワークに必要な機能を仮想化し、クラウド上で提供するSD-WAN / SASEサービスです。

IIJ Omnibus

IIJ Omnibusサービスの主な機能

WAN・SD-WAN インターネット
接続
クラウド
閉域接続
ファイア
ウォール
リモートアクセス

 

無線LAN データセンター
接続
Webフィルタ連携 メールボックス
連携

 

ネットワーク構成イメージ

IIJ Omnibusサービスを利用して、下記のようなネットワークを構成することができます。
各機能の詳細については下記の「機能モジュール一覧」をご覧ください。

ネットワーク構成イメージ

機能モジュール一覧

IIJ Omnibusサービスでは、各種ネットワーク機能を「モジュール」としてご提供。豊富な機能をクラウド上から利用できます。

機能 対応モジュール 概要
インターネット接続 インターネットアクセスモジュール 高品質なIIJバックボーンに直結した、高速で大容量のインターネット接続

クラウドエクスチェンジ クラウドエクスチェンジモジュール
IIJクラウドエクスチェンジサービス
IIJ GIO、Microsoft Azure、AWS、GCPなどの各種クラウドサービスやMicrosoft 365との、安全で快適な閉域接続

WAN・SD-WAN
(閉域網・インターネットVPN)
WANユニット 各拠点に設置した対応ルータ(サービスアダプタ)とIIJ Omnibusを接続し、SD-WANを実現

リモートアクセス リモートアクセスモジュール 任意の端末からのリモートアクセス機能
高速・安定リモートアクセス 従来のVPNの課題であった「遅さ」「切れやすさ」を解消したリモートアクセス機能

DC IIJプライベートアクセスサービス IIJデータセンターのハウジングラックへ、IIJ Omnibusから直接接続

ファイアウォール IIJマネージドファイアウォールサービス サンドボックスやアンチウイルス機能を搭載した次世代型ファイアウォール

メールボックス連携 IIJセキュアMX連携モジュール IIJのメールセキュリティサービスのメールボックスへ閉域で接続

Webフィルタ連携 IIJセキュアWebゲートウェイ連携モジュール IIJのWebフィルタリングサービスへ接続

クラウドルーティング クラウドプロキシ IIJ Omnibus上でトラフィックを複数のゲートウェイで負荷分散し、快適な通信フローを実現

クラウドAD Active Directory及びAzure AD Connectの機能を提供。IIJ IDサービスと連携し、各クラウドサービスとのSSOも実現

オフィスIT オフィス環境に必要な各種機能を提供

関連ソリューション

機能 概要
CASB シャドーITや企業が契約しているクラウドサービスの利用状況を可視化して、情報漏えい防止を支援。IIJサービスと連携利用することでシャドーITの制御も実現

LAN・SD-LAN LAN内スイッチや無線APをクラウドから監視・管理・運用。デバイス、SSID、アプリケーション単位にトラフィックを可視化し、コントロールすることが可能

グローバルSD-WAN 全世界のPoPからグローバルバックボーンにつないで、拠点間通信やセキュリティ機能を利用できるSD-WAN

 

オンラインポータル

お客様ネットワークに関わる、契約状況・構成情報などの必要な情報を、お客様専用のIIJ Omnibusポータルから確認できます。

安心の運用・サポート

IIJ Omnibusサービスで提供するすべての機能は、統合運用システムによって24時間365日監視・運用されています。
お客様の窓口となるヘルプデスクでは、 SA(サービスアダプタ)からアクセス回線、アプリケーションまでを一元的にサポート。異常時には自動でお客様に通知され、オンラインポータルで状況を確認できます。

ネットワーク構成事例

お客様の課題となっているネットワーク構成が、IIJ Omnibusでどのように変わるのか、具体的にご紹介します。

事例1 Microsoft 365の通信負荷を解消

半年前にMicrosoft 365を導入したが、利用する社員の増加に伴い、Webアクセスの遅延が度々発生するようになって困っている。ネットワークを改善したい。

製造業(2,000名)の担当者様

BeforeMicrosoft 365の通信負荷により、インターネットゲートウェイが逼迫

事例1 Microsoft 365の通信負荷を解消:beforeイメージ図
  • Microsoft 365の大量セッションのトラフィックにより、ファイアウォール・プロキシ・リモートアクセス等のゲートウェイが逼迫
  • アプライアンス機器を利用しているため、通信量に応じてスケールアップするにはコストや時間が大幅に発生

Afterクラウド型ゲートウェイでMicrosoft 365の通信をブレイクアウトし、通信負荷を解消

事例1 Microsoft 365の通信負荷を解消:afterイメージ図
  • 既存WANから接続したクラウドネットワーク上でMicrosoft 365通信を振り分けることで、通信負荷を解消
  • ゲートウェイ機器も併せてクラウド化することで、通信経路を効率化し、通信量に応じたスケール変動にも対応

事例2  WAN/インターネットゲートウェイをフルアウトソース

オンプレミスサーバのメンテナンスや障害時の切り分けなど、日々の運用が大変なのでクラウド化を検討している。フレッツによる通信遅延も解消したい。

小売業(500名)の担当者様

BeforeWAN/インターネットゲートウェイの運用負荷が高い

事例2 WAN/インターネットゲートウェイをフルアウトソース:beforeイメージ図
  • ファイアウォール、ルータ、プロキシなどの管理/運用が煩雑なため、各機器の障害対応やEOS/EOL対応が管理者の負荷に
  • フレッツのIPv4(PPPoE)の遅延が多発。拠点間通信ができないため、業務に大きな支障が発生

Afterネットワークをフルクラウド化。運用をアウトソースできたため、管理がラクに

事例2 WAN/インターネットゲートウェイをフルアウトソース:afterイメージ図
  • ファイアウォールやWebプロキシなどをフルクラウド化し、運用負荷を軽減。クラウド上から機器の一元管理も可能
  • 通信量の多い本社は帯域保証、拠点は輻輳を回避できるIPv6(IPoE)のフレッツに。遅延の少ない快適なWANを構築
IIJ Omnibusで実現するデジタル・ワークプレース
SaaSの活用や社内システムのクラウド化によって、仕事環境は「デジタル・ワークプレース」へと変化しています。様々な場所から、様々なデバイスで、様々なクラウドサービスを快適・安全に使うためには、ネットワークの多くの課題を解決しなければなりません。
IIJ Omnibusは、お客様の業務スタイルや利用シーンに合わせて、柔軟なネットワークを構築できます。
人を活かす企業戦略 デジタルワークプレース

活用シーン 1社内/社外からMicrosoft 365を利用

活用シーン1 社内/社外から Microsoft 365を利用のイメージ図

本社、拠点、外出先などの様々な環境から、Microsoft 365やMicrosoft Azureへ最適な経路でアクセスできます。

Microsoft 365への通信とその他の通信を振り分ける「IIJクラウドプロキシサービス」や、閉域網でセキュアに接続する「IIJクラウドエクスチェンジサービス」で、安全・快適にクラウドサービスを利用できます。

また、インターネット接続時には、IIJの高品質なインターネットに直接接続する「IIJインターネットアクセスサービス」で安定した通信を実現します。

この構成で利用するサービス

機能 サービス
WAN
リモートアクセス
クラウドプロキシ
ファイアウォール
インターネット接続
クラウドエクスチェンジ

活用シーン 2社内から複数のクラウドにアクセス

活用シーン2 社内から複数のクラウドにアクセスのイメージ図

IIJ Omnibusをハブとして、IIJのクラウドサービス「IIJ GIO」や他社クラウドサービスへシームレスな閉域接続を実現します。

オンプレミスからのクラウド移行や、クラウドへのデータバックアップなど、用途に応じたマルチクラウド利用をセキュアなネットワークで実現できます。

この構成で利用するサービス

機能 サービス
専用線接続
WAN
クラウドエクスチェンジ

 

活用シーン 3社内/社外からクラウド上の社内システムを利用

活用シーン 3 社内/社外からクラウド上の社内システムを利用のイメージ図

仮想デスクトップやWeb会議など、リアルタイム性の高い通信を行う時に威力を発揮するのが「IIJフレックスモビリティサービス」。遅延に強く、快適な業務を実現します。

また、クラウドサービス「IIJ GIO」上の仮想デスクトップ環境やファイルサーバなどに閉域接続すれば、セキュアに社内システムへアクセスできます。更に「IIJディレクトリサービス for Microsoft」でActive Directory(AD)の機能をクラウド化。オンプレミスのADを用意することなく、クラウド上でAD認証を実現できます。

この構成で利用するサービス

機能 サービス
WAN
リモートアクセス
ディレクトリサービス
クラウドエクスチェンジ

 

FAQ(よくあるご質問)

IIJのネットワークサービス「IIJ Omnibus」についての、FAQ(よくあるご質問)を集めました。

  • Q1.IIJ Omnibusサービスの設備はどこにありますか?
    A.
    日本国内では東日本、西日本にリージョンがあり、リージョンを指定してご契約いただけます。東西に分散させてディザスタリカバリ(DR)に応用することも可能です。
  • Q2.機器が故障した場合の対応は?
    A.
    お客様側に設置するSA(サービスアダプタ) は、24時間365日監視・オンサイト保守を行います。機器の故障に備えた冗長構成も可能です。
  • Q3.オンラインポータルのセキュリティ対策は?
    A.
    アカウントの乗っ取りやなりすましによる不正ログインを防ぐため、オンラインポータルには二要素認証を採用しています。ワンタイムパスワードの生成には、無料のスマートフォン用アプリ「IIJ SmartKey」をご利用いただけます。
  • Q4.最低利用期間と料金体系を教えてください。
    A.
    IIJ Omnibusサービスは、ご契約いただくモジュールによって、最低利用期間が異なります。
    基本契約とNPSの料金に、ご利用のモジュールに応じた料金と、一部、回線帯域に応じた料金が加算されます。
    お客様のご要望に合わせてお見積もりしますので、お気軽にお問い合わせください。
  • Q5.どんな機能を利用できますか?
    A.
    企業ネットワークに必要な機能を順次リリース予定です。詳しくは、機能モジュール一覧をご覧ください。
  • Q6.単一の機能でも申し込めますか?
    A.
    IIJ Omnibusサービスの機能(モジュール)は1つでも複数でもご契約いただけます。段階的な導入もぜひご検討ください。
  • Q7.IIJ Omnibusサービスと拠点とのアクセス回線には、どんなサービスを利用できますか?
    A.
    通信キャリア各社の専用線、NTT東日本・西日本のフレッツ回線をご利用いただけます。フレッツは、IIJが手配する回線のほか、既存回線のご利用も可能です。
    IIJモバイル(高速モバイルデータ通信)は、NTTドコモ、KDDIのマルチキャリアに対応しています。
ご利用料金

ご要件に応じて個別にお見積もりします。営業担当またはWebフォームへお気軽にお問い合わせください。